REBTについて

ナラティヴとREBT

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ナラティヴセラピーに関心を持ち、少しずつ学び始めている。

ナラティヴセラピーは、外在化に特徴のあるセラピーである。ナラティヴアプローチは、組織開発などに用いられているが、それは、この外在化に鍵があると思われる。

外在化とは、問題をその人から切り離す方法である。例えば、「あなたのコミュニケーションには問題がある。それは、おそらくあなたがコミュニケーションに当たって、緊張しすぎるからだ」という表現は、内在化である。つまり、その問題はあなたのものだということを強調することになるからである。一方で外在化では「緊張感は、あなたのコミュニケーションに対して、悪影響を与える」というのは、外在化である。つまり、緊張感は、あなたのものではなく、あなたと独立した関係にあることを強調するコミュニケーションである。仮に、あなたは、緊張すると言われたら、その緊張に対して、フラットに考えられなくなる。緊張しすぎる自分に対して、客観的にとらえることが出来ないのだ。しかし、緊張感は、あなたにどういう影響を与えているのか…緊張感≠あなたでなければ、それに対して、フラットに考えることが出来るようになる確率は、高い。

REBTは、認知療法と違い、認知の歪みがあると言わない。誰でもが、イラショナルビリーフ(:~なければならない、そうあるぺきという強迫的な思い込み。)を持ちやすいと考え、そして、だれもが考え方を修正することは、出来る…努力は必要であるが…と指摘する。あなたの認知は歪んでいると言われたら、果たして、それをフラットにとらえることが出来ようか。そう考えるとREBTは、人に問題を結びつけない配慮がある。イラショナルビリーフを論駁する時に、「考え方は、あなたではありません」と強調するようにしている。「爪は果たして、いつまであなたか」というメタファーを使い、切った後は、もうあなたではないと話をし、そのうえで、考え方も爪とおなじ…あなた自身ではないとお話をして、論駁に入る。こう考えるとREBTも外在化の配慮があることになる。

ナラティヴは、物語を特定しドミナントストーリと表現する。これが、REBTでは、イラショナルビリーフと言う。そして、ナラティヴでは、オルタナティヴストーリーを作る。REBTでは、ラショナルビリーフ(希望や期待…゛絶対的でない考え、強迫的でない考え方)を作る。非常に共通点の多いセラピーである。

これから一年かけて、ナラティヴセラピーが使えるようになるための努力をしていきます。

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