イノベーションの教室

応答するということ

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最近、応答することの重要性を感じることが多くなっている。

辞書で調べると…

[名](スル)問いかけや呼びかけに答えること。受け答え。「質疑応答に移る」とあります。

問いかけや呼びかけに答えること。…何かから、誰かからの「呼びかけ」に答えることは、新しい出発点になることが多いはずである。それまで考えてもいなかった視点からの問いかけに応ずることによって、これまで捉えていた、いわば、支配的なストーリーから脱却する視点が持てる可能性がある。しかし、意外と応答に応えていない場合が多いのではないだろうか。

人間は、クローズシステムではない。オープンシステムであると考えると、呼びかけ、語りかけに応えることによって、新たなもののとらえ方が見えて来て、その道を歩み始める…「物事に対する新たな意味づけ」のヒントをつかむことにならないだろうか。組織開発、イノベーション…様々なプロジェクトに展開できるコンセプトが応答するという言葉の中に含まれているのではないだろうか。

しかし、世の中には、応答しない人が増えている。あたかも、自身をクローズシステムととらえているかのように。そして、もしかすると、それの応答を引きだす問いは、耳障りの悪い場合もあるのかもしれない。しかし、その耳障りの悪い問いかけに応答することも含めて、応答することによって、価値創造の切り札になるのではないだろうか。

イノベーションは、応答から始まる。人間と人間の間に眠っている価値をつむぐことが、イノベーションのヒントになるのではないだろうか。

応答するの英訳は、responseである。そして、responsibilityは責任である。そう考えたときに、良き社会を形成する責任は「応答する」ことなのかもしれない。それを私たちは、義務と考えずに愉しんで実行していく事によって、良き社会のためのイノベーションが生まれてくるのではないだろうか。

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