ひとときの独り言

REBTの原理をわかりやすく説明します。

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REBTは、認知を扱います。(認知とは、ものごとの受け取り方のもとになる考え方、つまり、人生哲学を指します。)その人の信念となっている考えの事です。その認知には、良い認知と不都合な認知の二つがあります。そして、不都合な認知のことをイラショナル・ビリーフ(非理性的な認知)と言います。

イラショナル・ビリーフは簡単に言いますと「~でなければならない」「~べきである」と言う考え方です。因みにアルバート・エリスは、誰でも、特にその人にとって大切なことほど、「~でなければならない」「~べきである」と言う絶対的な要求になりやすいと言っています。例えば、お医者さんのご家庭で生まれ育った方がいらしたとして、その方の兄弟もみんな国立の名門医学部に行っているとすれば、末っ子であるその方は、「私は、絶対に国立の名門医学部に入らなければならない。それが出来なければ、家族の中で、私だけ、無能だと言う事が、証明されてしまう。それは、恐ろしいことだ」と考えることがあるかもしれません。そうした考え方がベースにあると、恐らく受験に際しても、「もし落ちたらどうしよう」と言う様な不安が大きくなり、勉強に集中できなくなったり、あるいは、試験当日も、不安ばかりに気を取られて、十分に実力が発揮できない状態に陥る訳です。どんな方でも、このような考え方を持っているし、持っていたら、悩みが大きくなって、十分な実力を発揮できなくなってしまうわけです。

そこで、REBTは、このイラショナル・ビリーフについて、カウンセラーのリードで、吟味することになります。吟味することを論駁と言いますが、難しいことでありません。例えば、先ほどの

「私は、絶対に国立の名門医学部に入らなければならない。それが出来なければ、家族の中で、私だけ、無能だと言う事が、証明されてしまう。それは、恐ろしいことだ」

論理的に考えた時に筋道が通っているか。⇒ 国立の名門の医学部に入れなかったとしても、それだけで「無能」と言うのは、全く筋道が通りませんし、それは、別に恐ろしいことでは、ありません。

現実的に照らして考えた時に妥当な考え方か。 ⇒ そんなことを言い出したら、国立の名門校以外の医学部を卒業をした以外のお医者さんは、みんな無能で、日々、そのことについて、恐ろしい思いをすることになりますが、決してそんなことはなく、優秀な方は、いっぱいいますし、名医と言われる方多くいらっしゃるはずです。恐ろしいなどと考えず、生活や仕事を楽しんでいる方は、いっぱいいると思います。

目標達成に役立つ考え方だろうか。 ⇒ 冒頭でも書きましたが、こういう考え方をしていては、目標達成の足を引っ張ってしまいます。

この様にご一緒に考える訳です。そして、心底、この考え方では、上手くいかないな~と納得していただいたら、新たなビリーフ、つまりラショナル・ビリーフを作り上げます。

例えば、「それは、確かに名門国立の医学部に入学するのは、望ましいことだけど、何も、名門国立の医学部に入学できなくても、自分が無能だと言う事にはならないし、恐ろしいことではない。それよりも可能であれば、受験勉強も楽しんで、長期的に見て、本当に人の役に立つ医師になろう。そのことの方が、自分にとって重要だ。」と言う様な考え方を作り上げる訳です。

この考え方を自分に言い聞かせることによって、受験勉強にリラックスして臨めるようになる訳です。又、試験の時も、目の前にある問題に集中できるようになるわけです。

「名門国立大学に入らなければならない。」ではなく、入りたいなぁ~と言う憧れを大事にする方が日々楽しく過ごせるようになります。そうなれば、受験時代も少しでも楽しく過ごすことが出来るようになりますし、成果も上がりやすくなるというわけです。

REBTの根本的な目的は、エンジョイ&サバイバル!楽しんで、人生を過ごす。そして、生き残っていこうという理念があります。私は、そこに、「人生の可能性の最大化」を見ます。皆さんもREBTを学びませんか。そして、必要なら、カウンセリングを受けてみませんか。

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