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システムセンタードアプローチ

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組織開発の仕事をする上で・・・と考えて、仕事帰りに寄った新横浜の書店で、「組織と個人を両方助けるコンサルテーション」スーザン・ギャン (著), イヴォンヌ・アガザリアン (著), 嶋田 博之 (翻訳), 杉山 恵理子 (翻訳)と言う書籍を購入して、読みだして、約一か月。私には難易度が高い本ですが、得るものが大きく、知的好奇心を満たしてくれています。そして、本当に良い学習になっています。

同書の概略説明は、以下の様に書かれています。

組織や企業が,今日ますます多様化する社会からもたらされる課題に対応するためには,人や資源よりもシステムの発達が必要になってくる。だが,システムと口にするコンサルタントや管理職は多いものの,現場での実践についての知識は不足している。イヴォンヌ・アガザリアンによって開発されたシステムズセンタード・アプローチは,組織と人をそれぞれ一つのシステムとしてみなすリビングヒューマンシステム理論(TLHS)を基礎とし、組織の問題解決のための実践的手法を包括する。組織内のグループ同士の対立を解決し,意思決定を強化する「機能的サブグルーピング」,チームワークを促進し,個人化を低減させる「役割,目標,文脈」という枠組み,「SAVI(System for Analyzing Verbal Interaction)」を用いた言語的相互作用の分析と介入により会話の中のノイズは取り除かれコミュニケーションが機能する,「システムの発達段階」というパラダイムを組織に用いることは,各発達段階に応じた変化のための特定の戦略を導き出す。システムズセンタードの手法は組織にシステムという視点を実践的レベルで導入し,組織と個人の双方を助けることを目指す。 本書では,学校,企業といった対人援助サービスや非営利組織など,さまざまな組織に適用した実践例を挙げ,広い範囲で使えるようにシステムズセンタード理論を解説している。

学習は、「学ぶ前と、学んだあとの世界が変わって見える事である。」と言う言葉がありますが、私も、人様にお教えする時に、大切にしている言葉です。本書は、まさに、学ぶ前と学んだあとのものの見方を変えてくれる書籍です。

「機能的サブグルーピング」と「紋切型のサブグルーピング」の相違

「集団をとらえる時、個人の問題として、とらえない方が良い。両方に対する知識を持つ必要がある」

「集団のシステムには発達段階があり、その発達段階ごとに力の場を考えていく事が大切。そこには、促進要因と抑制要因が働く」

「集団の中で人間は、防衛機制を発揮している。それをどう方向付けるかが大切。」…とこれは、私が思ったことですが…

少し挙げただけでも、私のものの見方を変える力があります。

しかし、やはり難しいので関連の書籍

「システムセンタードアプローチ」

「組織のストレスとコンサルテーション」

「見えるシステム、見えないシステム」

を同時並行で読みながら、何とか、学びを続けています。これらは、集団精神療法から発展したものです。
いまだに、わからないことが多いのですが、これから、長期間かけてしっかり学ぶ対象と巡り合ったことは、大きな喜びです。

学ぶべきテーマが与えられていることに感謝です。

 

 

 

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