ネガティブケイパビリティと言う言葉をご存知でしょうか。
インターネットで意味を確認すると…。「すぐには答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」と言う意味です。
ネガティブ・ケイパビリティという言葉を生み出した19世紀イギリスの詩人、ジョン・キーツの生涯をたどることから始まる。元々は詩作の際に自分を空っぽにして、対象を見つめ続けることの大切さを言い表した言葉の様ですが、私は、ネガティブケイパビリティは、自分自身を変える力があると思っています。
ある心理学の学会で、講師に質問をしたとき、その講師の先生から「私は、教えるよりも、その言葉を溝井さんの胸の前に張り付けて、暫く考えてみる方をお勧めしますと言われて、少し反感を覚えながら、でも考えてみようと考えてみました。すると…ああ…そういう事かと、自分なりに納得のいく答えを得ることが出たという経験があります。
何にでも、簡単に答えを得ようとすると、逆に、そのことは、あっという間に忘れてしまうという事があります。逆に問題意識をしっかりと持ち続けて、そのことを時あるごとに考える。モヤモヤしながらです。ここにカウンセリングの効果も表れてくるのではないでしょうか。
精神分析家の方がいった言葉で印象に残っていることがあります。
「精神分析は、週に5回毎日定時に始まり、定時に終わる。そして、その後に、二日間の休みがある。その休みの時間も精神分析をしている時間なのです。」‥‥その時は、何を言っているのか、よく分からなかったのですが、ある時…「あーっネガティブケイパビリティの事かも?」と理解できたわけです。
昔の詩で・・・
♪会えない時間が、愛育てるのさ~♪
という詩がありました。こんなことを思い出します。
答えを外に求めすぎず、自分の胸に問題意識と共においてみる。ネガティブなモヤモヤした感覚を味わいながら…そんなことを大事にするところに…自己変容があるのではないかと考えています。
心理カウンセリングを始めたきっかけになったREBT!(論理療法)のzoomでの新しいコースを始めました。
まだ、2回目が近々あるという進捗状況ですので、始めるチャンスでもあります。
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