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一緒にいつも居る本

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今日は一日、良い天気になりそうです。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

このコロナウイルスの拡大の中、家の中で過ごす時間も増えて、どのようにされていらっしゃるでしょうか。

読書をしたい、普段読めなかった本を読んでみようと考えた方もいらっしゃるでしょうし、実際そのようにされていらっしゃる方も多くいらっしゃるでしょう。

私はこの数年、専門書を読むことが多くて、小説などを読むことがほとんどありませんでしたが、今回は幼い頃から、本を読むことが好きだったので、その中でも心に残っているというか、長く私と一緒に居る本のことをお話したいと思います。

 

『ちいさいおうち』 バージニア・リー・バート作・絵  石井桃子訳   静かな田舎に,ちいさいおうちがたっていました.やがて道路ができ,高いビルがたち,まわりがにぎやかな町になるにつれて,ちいさいおうちは,忘れされていきます。そして、ある日女性がおうちの前に立ち止まります━.時の流れとともに移りゆく風景とちいさいおうちを,詩情ゆたかな文章と美しい絵でみごとに描かれています。

何度も読み返し、子どもたちにもプレゼントにもしたものです。優しい気持ちにさせてくれます。草の匂いや風を感じることもできます。そして、寂しい気持ちも少し感じたりして、そして、ほっとします。

 

『鏡の国のアリス』ルイス・キャロル作 二反長 半(文・編)    はじめのことばとして、二反長半さんが書かれている言葉を紹介します。鏡には、どんなものでも、はっきりと映りますね。でも、よく見てごらんなさい。みんなあべこべに映っているいるんですよ。鏡の中へ入れたら、どんなに愉快だろうとおもいませんか。アリスは入っていきます。あべこべの不思議な国ですから、いろいろと変わったことが起こります・・・

私のこの本は幼年世界名作文学全集18・小学館のものです。もうぼろぼろです。落書きや色を足したりしています。私は『不思議の国のアリス』を知る前にこの本は両親から買ってもらったようです。私と共に50年以上もいるのでしょうね(笑) ドキドキしたり、ちょっぴり意地悪をされたりしたりと・・・時々思い出して開いています。

 

『小さき者へ』 有島武郎作     母(原文中ではママ)を失った3人の幼い子供を勇気づけるために、そして子供の将来を期待して書いたといわれています。自らの子供たちに向けて書き残した手記ともされています。

私はこれを読むたびに涙が流れてしまいます。最愛の妻を失った有島自身の気持ちと子どもたちへの愛情を強く感じます。しかし、その子どもたちを残して、その後有島自らの選択でこの世を去ってしまいます。内村鑑三がその時、書いたのものをみても涙がでます。人間の心は複雑で外からは計り知れないとつくづく思います。人は確実に時が過ぎることを忘れていることがあるように思います。ふとそんなこととを思いました。有島武郎の作品が好きな私は時折思い出して読んでいます。

 

この時を大切に過ごしたいと思います。

皆様、くれぐれもご自愛くださいませ。  By mizuho 

 

                 

 

 

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