REBTについて

REBTの理解を深めるお勧めしたい4冊の書籍

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REBTの理解と言っていいのか…どうか悩むところですが…自律性を高めて幸せに生きるのがREBTの提唱するラショナルリビングですから、少し幅の広いところで、ラショナルリビングを実現する為にこの本は、読んでおくといいですよと言う書籍を4点ご紹介します。

『人を伸ばす力』…エドワード・L・デシ+リチャード・フラスト(新曜社)

デシは、自律性による行動と統制された行動の違いを熱く語っています。日本人は周りを見ながら行動する場合が多いと言われますが、それは、日本だけではないのかもしれません。エゴグラムのACアダプテッドチャイルドを想起させるのが統制された行動です。自分自身の本当の自律性から自分が動いていることの違いを徹底的に解説することから本書を始めています。

「偽りのない自分であればあるほど、自律的な自己調整能力を伸ばせば、伸ばすほど、いっそう深い他者との関係を持つことが出来る」「その根にある動機づけを考えに入れて、それがどれほど自律的に行われたのかを調べなければ、偽りのない自分かどうか、責任のある行動であるかどうかを問うことはできない。」…「ナルシズムは他者から認められようと必死になるのである。」…等々。一つ一つの言葉が、自律性に向けて読者を導くようにと正に氏の自律性をもって書かれた書籍。経営者に必読の書籍です。きっと世界観が大きく変わり、マネジメントが大きく変わるはずです。まさにラショナルリビングを実現する為の良書です

 

『ラーンベター』アーリック・ボーザー(英治出版)

学ぶと言う事は、どういうことなのか。そして、深く意味のある学びは、どうすれば実現できるのかを書いた良書。著者自身が子供のころ学習困難と言われていたが、しかし、そこから現在は、本書の様な書籍を書くようになったのですから、説得力があります。まず「価値を見出す」と言う事、つまり学ぶ事についての価値を自分自身が見出す必要があると言う事からスタートします。学習に悩む方、学習すると言う事に関心のある方、まさに学習について考える書籍ですから、メタスキルが身につく事請け合いです。デシの書籍との関連で言えば、自律性を高めていく事で、学ぶ事の端緒に着くという感じです。人間は、その本性に基づいていれば、学ぶ力も大きく上がると言う事がよく分かる書籍です。

 

『REBT入門 理性感情行動療法への招待』アルバートエリス・ウィンディドライデン(実務教育出版)

REBTの入門書となっていますが、さにあらず。非常に深い学びが得られる書籍です。REBT心理士の受験のための勉強に使いました。一つ一つしっかりと繰り返して読んでいくと、その都度気づきが得られる書籍です。著者がエリス博士とドライデン博士ですから、まさにREBTを根本から教えてくれる書籍です。じっくりとゆっくりと生涯何度も読み続けたい書籍の一つです。自助的にREBTを学びたいという方には、若干難しいと思います。その場合は、「現実は厳しい。でも幸せにはなれる」をお勧めします。又、REBT入門は絶版ですが、アマゾンで中古の書籍を購入することが出来ます。専門書として最高の良書です。

 

『集中講義・精神分析』藤山直樹(岩崎学術出版社)

精神分析を学ぼうと考えて、散々迷った挙句に購入した書籍です。本書は上下巻あります。上智大学での講義録をまとめた書籍ですので、話を聞くように読むことが出来ます。精神分析を学ぶ意義を私の場合は、REBTを行う上で、折衷主義で行えるように人間理解の為と考えています。精神分析の外観がつかめる書籍です。

精神分析と言うと性的なことが、多く語られて、それだけで拒否反応を示す方も多くいらっしゃいますが、人間の誕生からの性質をする仮説するうえでは、精神分析は、有用であると感じ始めています。精神分析原理主義になっては、本末転倒と考えていますが、参照することは、極めて大事だと思っています。そういう意味で読むことに意義を感じています。

 

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